シーツ・タオルなど繊維製品の値上がりします
シーツや布団カバー・タオルなどの繊維製品の値上がりが始まりました。
製品価格上昇幅としてはなんと10%程度と大きな変動となります。
宿泊業・温浴業などを営んでいるお客様は相当な額定期的に購入しているかと思いますので、コロナによる売上減に加えて仕入れ価格上昇とダブルパンチとなってしまいます。
各社値上がり前の在庫量にもよりますが、2021年夏から秋にかけて値上がり後の価格が出てきます。
今後すぐに価格が下がるということはあまり考えにくいですので、もし余裕があるのであれば多めの仕入れをおすすめします。
2020年から綿花価格の高騰が始まっていた
それでは、なぜ繊維製品の価格が上がる(10%も)のかというと。
世界的な動きで、「綿花価格」が高騰している事が直接的な原因です。
輸入繊維製品価格のうち原料が占める割合は30%程度ですので、単純計算で製品価格で114%まであがってもおかしくはない状況です。
現状では各企業さんの努力で110%で収まっています。
ニューヨーク綿花価格推移
ではなぜ綿花価格が高騰しているかというと、主な要因は、中国・新疆ウイグル自治区(新疆綿)の強制労働問題です。
新疆綿は中国綿花生産の87%を占めています。
中国は世界の綿花生産の28%(四分の一)を占めていますので、新疆綿のボリュームは世界の中でも影響を与える存在となっています。
その新疆綿は強制労働問題により、世界各国のメーカー・ブランドが新疆綿の使用を控えるというコメントを発しており、他の綿花の買い占めが進み価格が高騰しているという流れになっています。
まとめ
綿花価格は投機の面もあり少し加熱し過ぎているという意見もあります。
短期的には反動で下落することもあるかもしれませんが、新疆綿の世界シェアを考えるとすぐには相場価格が下がりそうにはありません。
他の生産地が生産量を増やすなどの対応が急がれます。
みなさんホテル施設におかれては、値上げ前の商品を買い置きをおすすめいたします。